KGS社員インタビュー

TMP開発室 齋藤社員 2014年入社 (工学研究科 化学・生物工学専攻出身)

お客様の要望に沿った熱対策製品の開発

斎藤社員

現在は、熱対策製品の開発を行っています。
電子機器にはICチップやモーターなど、熱を発生する部品がたくさん搭載されています。
それらに冷却対策を施さないと、機器の性能が落ちたり、部品寿命が短くなったり、製品に触れたときに火傷をする恐れがでたりと様々な問題が起きてしまいます。
そういった問題が起きないように、お客様である電子機器メーカー技術者の声に耳を傾け、電子機器内部で起きている問題一つひとつに合わせた対策方法、対策部品の開発・提案を行っています。

入社1年目から国家プロジェクトのメンバーに抜擢

入社1年目のときに、農林水産由来物質に関する国家プロジェクトのメンバーに選ばれました。農業廃材を樹脂に混ぜ込むことによる高機能化複合材料の研究です。「よく分からないけれど、なんだか大変そうだぞ!」と、驚きと不安の中で、少しワクワクしたことを覚えています。

仕事とは何かを肌で感じる毎日

国家プロジェクトにチャレンジできる喜びを感じてばかりはいられませんでした。
ぶつかった壁は、他者を納得させる証拠を示す難しさです。
このプロジェクトは、他企業との共同研究でしたが、共同研究者の方々は、知識も経験もとても豊富。私には思いつかない可能性を示されたり、私の実験結果と考察の繋がりの甘さを何度も指摘されました。学生と社会人の違いや、仕事とは何かを思い知らされました。

研究者としての第一歩

これではいけないと痛感し、まずは勉強をしました。知識を付けるために書籍やインターネットで文献を読み、分からない部分を開発部の先輩に聞き、教えていただいたりしました。
それでも情報が足りなければ、それを専門としている企業に電話をして、自分が理解できるまで、徹底的に調べました。
そして、実験結果への考察は、客観性をかなり意識して行いました。この実験により、何を述べたいのか、その確認方法は何か、懸念点は何かをリストアップして、一つひとつ潰していきました。
その結果、研究報告会議のなかで「齋藤さんの言う通りだ。良いデータを取っている。」と認めていただき、研究者として自分の成長を感じられ、とても嬉しかったです。

自考自動することで得たものは大きい

他企業の研究者に揉まれながら体得できた研究への取り組み方は、学生の時のように与えられ、教えられて得たものではありません。自発的に考え、行動し自ら掴んだもの。
この経験は現在、自社製品の開発にも活かされ、信頼性の高いデータの採取、問題点や懸念点の検証を漏れなく行うといった効率的な開発に繋げることができています。
今までは、与えられたテーマに対して、自分なりの取組みをして多くを吸収してきました。今後の目標は、自分で市場調査を実施し、新製品を提案して、製品化までの立ち上げを行うことです。

就職活動のカギは、自分がどんな働き方がしたいのか

就職活動中に、色々と調べていくなかで、大企業の場合、担当が細分化され過ぎていてやりがいを感じにくいのではないか。自分のやりたいことが一貫してできないのではないかと感じました。自分には丁度良い規模の会社だと判断したのが、北川工業でした。
北川工業は、これがやりたい!と提案すれば、やらせてもらえます。自分から意思発信できる人には、ぴったりの会社です。

Message

斎藤社員

就職は、会社と学生のマッチングが大事です。
大企業だから良い、有名な企業だから良いという訳ではないと思います。
「自分は何に興味を持っていて、何をやりたいのか」ここをしっかり理解して、それが満たせる企業を選ぶことが重要です。
例えば、私はサッカーが好きで、プライベートでサッカーをしています。好きなことなので、どんなに練習や試合が辛くても楽しく頑張れます。
仕事も同じなのだと思います。「やりたいことができる会社」それを見つけて、決めることが一番です。まずは、自分自身を知ることが就職活動を成功させる秘訣ですよ。